inumeshi20’s diary

楽しみ第一の自己啓発読者

工夫が大事

 

努力を減らすために

 

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(努力しない生き方 桜井章一 著 集英社新書)

 

工夫が大切

努力するのは苦しいことだが

工夫は楽しくラクに続けられる。

 

現在の環境は力の入れすぎが分からない。

まずはその自覚から始める。

 力を抜くのはゆっくり息を吐くことで治る。

 

期待はしないほうがうまくいく。

その方が余裕を持てるから

期待は一瞬感じて

あとは忘れるべき。

 

TVや雑誌では、自分には足りないと思わせる、

見た目も学歴や職歴も華やかな人を出してくる。

そのことが見ている人に見えない圧力を与える。

”足りない”と思う気持ちはストレスをうむ

現代社会の構造的なもの

 

10を求めず6を活かせ

残りの4は余計かもしれない

 足りないことに目を向けると

持っている力をムダにしてしまう

 

まずは6を活かし残りの4は忘れることにする

すると自分は充分恵まれていることに気づく

 

断食を知り返すと

おかゆと漬物だけで、

ものすごくおいしく感じる人は多い

普段のそれ以上の豪華な食事は

美味しくなかったという意味だ。

 

仕事は休みながらやる

速く歩く、走るように仕事するのはいいことではない

失敗が多くなり、精神も削られる。

仕事は速く楽しくやるコツをつかむこと

機械的にこなすだけでなく、

自分の記録をラクして超えようと工夫すること。

 

日常でゆっくり動く中でも感覚を鋭くしていく

速く動こうとすると感覚は鈍くなる

自分の周りを敏感に感じていると

速く動けるようになる。

 

問題ばかりを直そうとしない。

遅刻をしてしまう人に

叱りつけるのではなく、

早く着いた時の本人の気持ちや余裕を

体感させたり、強調すれば変わるはず。

 

”意味”がないと呼吸が深くできる

「人の持った命は何か大きな事に使うべき」と力むと

それ以外の営みは認めないということ。

人生にはムダや非合理がたくさんあっていい

気持ちはずっとラクになるし、

意味はないと決めた方が動きやすい。

 

クイズ番組が後をたたないのは

 

1.手っ取り早く番組をつくれること

  どこにでも種はあるのだから

 

2.知識や情報を知っていることが価値がある

 

3.現代の人は”答え”を欲しがっている。

 

現在の世の中は

明日には昨日までのことが

変わってしまうこともある。

そんな不安がたくさん”答え”を知っていることが、

安心させてくれるからだろう。

その答えがその場しのぎであっても・・・

 

だが人が生きることは謎である。

人間以外の生き物は意味をそれほど求めない。

”分からない”ことは生きることを豊かにする

 

 

目でなく音を拾う

聞くことは本能に近い

音は人の持つ本心を露わにする

企む人は嫌な音を発する。

(麻雀で牌を切る時に筆者は

その音の中に何かを感じるらしい)

 

「引き算」は人に譲ること、あげること

自分に足してばかりだと行き詰まりやすい。

 

尊敬は偏った学び

洗脳的な意味を感じさせるもの

むしろ自分が下と思っている者を

よく見て学び取った方が得られるモノは多い。

 

止まって休むという感覚は

また疲れることになる

力が入っているから休むとは

違う動きをして変わるという感覚だ。

同じ環境に戻っても

以前とは違う動きになり疲れ方も変わる。

 

 子供は教えるのではなく接する

子供には気づかせて教えない

学習者は気づけば

自ずから必要なことを

あるいはそれ以上を

学び出すだろう。

  

健康はラクに、無理しすぎないことが大事

はりきりすぎると無理が来る。

 

筆者、桜井章一氏は麻雀界で不敗を誇った腕を持つ方で

それゆえ、ご自身の置かれている状況は、

我々とはかなり異なるが、

人や物事に対する深い洞察や思考で

(本人はさほど考えることを得意でないと言っているが)

人々の悩みを偏らない意見でアドバイスもしてきた。

 

一見、好き勝手に語っているように見えるが、

本音を隠さない言い方に、

しっかり責任を持ってきた信頼できる人物である。

 

なにぶん自己啓発とは言えない気もするが

悩みやムダな力が抜けられる原理を得られ、

力の入った自分をラクにしてくれる本である。