inumeshi20’s diary

楽しみ第一の自己啓発読者

やはり子育ては偉大なモノ

 子育ての大変さを少しでも

 

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(一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる ムーギー・キム ミセス・パンプキン 著 ダイヤモンド社)

 子供の理想の教育

一見、高学歴の人以外はお断り

との印象があるが、

さほど最終卒業校に

自信がなくとも

門前払いされるような本ではない。

 

子供ファースト

大事なのは子供にとって

何がベストかを、

突き詰めて考え、

行動に移していくための本だ。

 

子供が積極的に学んでいけば

その始めとなる対象は何でも良い

絵本や漫画、子供の遊びでも

周りにはあまり自慢にできないことだって良い。

例、石拾い、あやとり、折り紙など。

 

要は、親が子供の熱心さに

素早く察して、現在の関心を満たし

次につなげ飽きずに学習していく

機会を逃がさないこと。

 

親だって完璧ではない。 

普通、親となる人の年齢からくる成熟度

毎日こなすべき用事の量

いつも一緒にいる子供との

感情的密接さから

まとまった考え、思想を

学べない親達に対する指南書

 

どうしても、強調されるのは

高学歴、高収入、多芸的、社交的

な生徒、学生達のことだが、

うまくいかない教育に関して

次に2つのことがあるという

指摘は賛成できる。

 

一つは

親の押しつけ

もう一つは

親の気分の不安定さ

 

親自身、

自分の叶えられなかった思い

自分の願望を子供に託すと

それが裏目に出て

追い込んでいるのに

結果が出ない

あげく、仲がヒビは入る

という事態に陥る

 

二つめの親の情緒不安定さ

怒る時に我を失う

激怒を引き起こす親に

影響され、自信や落ち着きを

なくす子供になってしまう。

 

きっと二つ目の感情的に

なりすぎりことだが、

はっきり言ってその親自身に

過去に対する負い目、

または、自分に対する自信のなさ

が根底にあるのだろう。

 

子供達は大人達の予想を超える

言動を取ることも大いにあり得るから

その可能性を敏感に察して、

避けようとしているのか。

 

ただ、親も子供も、

お互い離れていることも大事で、

これは感情的に近すぎることから

発生するものだろう。

長い目で見て、

親自身が自覚、改善

を求めているなら

克服できない課題ではないはず。

 

やはり、親が学業、仕事、芸、社交性など

あらゆる方面に長けていた方が

有利なのははっきりしている。

 

幼い頃、年齢が低い頃は

そういう親がいる子が

間違いなく有利に立っている。

 

しかし、最後はその子供が

決断し、行動していくのだから

最終的には差はなくなっていくことだろう。

 

ところで、始めは行動的、挑戦的な子も

いつのまにか、その元気の良さがなりをひそめ

必要以上に大人しく、消極的になってしまうのは

学習の途中、途上で失敗や間違えを

正しく理解、立ち直ることができないからだろうか

 

義務教育の悪しき部分は

挑戦から生まれる失敗や間違いを

恥ずべきことと何度も強調するのは

指導側、管理側が

自分達の優位性を保とうとするからだ。

 

この子供達にはあまりにも長い

監獄での囚人生活が

生徒達の可能性や積極性を

邪魔したり、阻害させたりする。

 

良い教育を受けて欲しいと

純粋に願う親の気持ちが

子供達をうんざりさせる環境に

送り込んでしまう可能性が大いにあるのは

恐ろしい皮肉だ。

 

ただ、個人的には

親にそれほど特別な資質を求めることも

行き過ぎた潔癖、理念と言える。

子供の多くに

学力、社交性、芸、運動、見た目を

希望する気持ちが

どれほど彼等を苦しめるか

少し現実を見れば分かるはずだ。

 

この本は大体において

間違いはないが、

とりわけ際だった生徒以外には

向かないかもしれないと思える部分もある

 

とはいえこの本が駄作というわけでなく

子供を大切にしたという思いからくるものだ

作者達は様々な環境に身を置いた以上

力を欲し、ないことの悔しさをたくさん

味わってきたはずだ。

だから、力を追求してゆく姿勢は

決して間違ってはいない。

 

これから子育て、子供の教育を希望する者達に

中々実感できない大変さ、苦労の数々を

本書を通じて少しでも分かれば

収穫は多いと言えよう。