inumeshi20’s diary

楽しみ第一の自己啓発読者

誰でもできる自己啓発実践本

  

f:id:inumeshi20:20210415001007p:plain

 

(成功の掟 若きミリオネア物語 マーク・フィッシャー 著者 近藤純夫 監訳 上牧弥生 訳 日本能率協会マネジメントセンター 出版

 

 自信がつく小さな一歩 

・この本の教えを実行できない人など絶対にいない!

 

この本の良いところは実際にやらなければいけないことが、とても少ないこと。

 

、 目標を紙に書く、 

、 その紙に期日を入れる、

、 自分を認める言葉を繰り返し唱える。

 

たったこれだけである。

 

これならどんなに学習や行動力に自信のない者でもできそうだ。(この文章を書いている私も)

 

現在までに発売されている数々の本の中には、実際に行動に移す項目が多い物もあり、それが読者に暗に圧力をかけてしまう。

 

この本は、すぐに, 誰にでもできる内容になっているので 、自己啓発の始めの一歩にうってつけであろう。

 

この本を実践してから、他の自己啓発書を読めば、行動に弾みがつくはずである。

 

・ 始まりはよくある話

 

話は、これまで労働に従事してきた31歳の青年が手持ちの金額がほとんどなく、これからの自分の人生の展望も全く見えずにいた。

 

それを見かねて、彼の叔父が困っている甥に郊外に住んでいる、ある一人の老人に会いに行けと言う。

 

彼が老人に一筆添えた招待状と共に。

 

向かった先には大きな屋敷があり、そこで守衛が主人公と老人の取り次ぎをしてくれる。

 

屋敷から出てきた老人は若者に億万長者になるための秘訣と、心構えを若者に説いてゆく。

 

成功の掟は、(ここで言う成功とは金銭的という意味で)最初の一歩は驚くほどあっけないことから始まる。

 

・実践1

 

それは自分が欲する金額を紙に書くことである。

 

なんとなくではなく、はっきりとした金額を。

 

ただ大金が欲しいではなく、例えば1000万円欲しいと決めること。

 

・実践2

 

次に、いつまでにという期限を決めて紙に書くこと。

 

ただ、ここで注意することは現時点の自分にとって、あまり大きな金額では逆効果らしい。(人によっては、1000万円を1年以内とするか5年以内とするかで難易度が変わってくるはず)

 

 ここでは紙に書いたら実現するという仕組みをまずは体験し、それを続けていくためにも無理がある数字は最初は避けた方がいいかもしれない。

 

なお、この時点で、どうやって稼ぐかに関しては深刻に考えなくとも良いらしく、老人に言わせれば人間の無意識にとやらに任せとけと言う。

 

悲しいことに、ほとんどの人達が自分の可能性を閉じてきた習慣を身につけてしまってきたがために、この単純な方法を知った時に突然懐疑的になってしまう。

 

・実践3

 

そこで自分の持つ潜在能力を引き出す(この教えを素直に実行する)ためのキーワードが”言葉”らしい。

 

言葉”とは自分に向ける言葉のことで、普段から自分を肯定する言葉を繰り返し唱えていくことが大事なのだ。

 

何でも良いが、老人の勧める言葉は、

 

・毎日、全てにおいて私は向上していく。

 

・心を静め、自分が神であると知れ。

 

である。

 

特に目安はないが、老人は1日50回が最低限、できればそれ以上と言う。(50回と言うと始めは大変そうに聞こえるが例えば、歩きながら、風呂に入りながら言ってみるなど工夫すればあっという間にできる!)

 

この本の主人公に限らず、我々は(正確に言えば我々の脳が)日常から恐怖や疑念、後悔に敏感になり、それらに囚われやすくなってきた。(学校、家庭、会社などで一方的に命令され、怒られてきたからかもしれない)

 

長いこと染みついた、それらの呪いを解くにはやはり時間が必要になることが多い。(運が良ければ一瞬で変われるかもしれないが)

 

・失敗大いに結構!

 

ところで、自分の夢、目標を書いてみろと言われても、だからといってスラスラできる人は少ないかもしれない。

 

仮にできても、後に変更が必要になったり、その数字自体が間違っている可能性はある。

 

しかし、適切な願い事、目標などを間違えて決めてしまったても、またやり直せば良いだけの話だ。

 

・教える老人はデキた人!

 

この老人は(世に珍しく)主人公に押しつけがましい説教や、彼の欠点をあげつらうという素行の悪さはなく、彼の人格を最大限に尊重しながら、彼に受け入れやすくアドバイスをしてゆく。

 

分かりやすく、興味を引く形で話をしてゆく姿には読者も思わず話の先を聞いていたくなるほどだ。

 

何よりこの老人は、決して嫌な人間ではないので(羨ましい!)共にいられるだけで気分が良くなる。

 

老人と主人公のやりとりは少なく、出てくる教えや例え話も多くはない。

 

しかし、どれも深い話で日常生活に応用しやすいものだ。

 

この本は、知らなかった知識をたくさん覚えようと仕向けているわけではない。

 

ごく簡単な、しかし、とても大切な簡単な原理と固い信念の構築を試みる。

 

老人の教えを受けた主人公が老人と別れた後、どんな過程で億万長者に(この本の言い方では百万長者)なったかは書かれていない。

 

おそらく、この後も多くの人達との出会い、教え、ある程度の幸運があったかもしれない。

 

しかし、この老人の教えが何より大切であったことだろう。

 

この老人の教えは現代の極端に情報が増えてビジネスのあり方も激変した今でも、どんな境遇の人達にも活かせる教訓だと思う。

 

もちろん保証はできないが、多くの費用を必要とするわけではないので、試してみる価値は充分にある。

 

ひょっとして叶ってしまうかも・・・